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【漁師の1日】漁師の生活を現役漁師が教えます

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実際に働いている漁場ではありません


漁師の仕事に興味あるけど、どんなタイムスケジュールで働いているんだろう?

朝早いイメージだけど何時から働いてるんだろう?休みってどうなの?

そんな疑問に現役定置網漁師の私がお答えします。

尚、私が所属している定置網漁の会社の話ですので全ての漁業に適応する話ではありませんのであらかじめご了承下さい。

 

先に答えを言ってしまうと

 

朝は早くて4:00

遅くとも12:00には仕事が終わる

基本土曜休みで祝日の前日が休みの時もある

盆・正月休みがある

と言った感じです。次項から詳しく解説していきます。

 

事前情報

漁に出る時間は季節によって前後する

出港時刻は基本的に日の出の30分前

魚が網の中に入ってくるのが日の出前と言われているのでこの時間に出港しています。

なので1月が一番遅く6時前後、7月が一番早く4時30分前後と季節によって幅があります。

 

帰港時刻が魚価に影響する

それならもっと遅く出てもいいのではと思われる方もいらっしゃると思います。

しかし、そうはいかない理由もあります。水揚げされた魚は地元消費を除いて東京・大阪・名古屋など中央の市場に出荷されます。

ですので水揚げが遅くなると中央の市場に魚が溢れてしまうことが多く、魚価が下がってしまいます。

そうならないためにある程度早い時刻に出港する必要があります。

場所によっては深夜0時に出港する漁場もあります。

 

年間スケジュール

準備期間 8月中旬〜10月下旬

漁船や漁具の点検・修理を行う期間

うちの定置では一年を通して網を張っていません。台風が多く漁が少ないこの時期は網を引き上げてその期間に漁船・漁具の点検修理を行っています。漁場によっては一年を通して漁を行うところもあります。

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実際に使っている漁具ではありません



張り込み 10月下旬〜11月中旬

漁場に漁具を設置する

うちの定置は2箇所に網を張っています。1箇所につき5日〜6日あれば網を貼り終えるのですが、天候や潮流の影響で作業ができないことが多々あります。ですので期間が1ヶ月と比較的長めに設定されています。

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実際の漁場ではありません

 

漁期 11月下旬〜7月下旬 (2月〜5月は繁忙期)

実際に水揚げを行う期間

ここまで来てはじめて漁を行うことができます。獲れる魚は時期によって変わりますが、

繁忙期の2月から5月にかけては鰤をメインで獲ります。年間水揚げの6割程度はこの時期に

行います。

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先にも述べましたが出港時刻は1月が一番遅く6時前後、7月が一番早く4時30分前後です。

漁具引き上げ 7月下旬〜8月中旬

漁場に仕掛けた漁具を引き上げる

天候や漁によって変わって来ますが、だいたいこの時期に漁具を引き上げます。この作業も1箇所につ5日〜6日あれば終わりますが、天候や潮流の影響で作業できないこともあります。

天候に左右されますがだいたいの一年の流れはこのようになっています。

事項で各時期の実際の1日の流れを説明します。

 

各期間の1日の流れ

準備期間

この時期は漁具の点検・修理を行う期間なので基本的に海には出ません。ですので定時に始業・終業します

5:00始業
11:30終業

間に休憩を挟みながら作業を行います。丘での作業なので慌ただしい感じは一切ない期間です。一般の会社に比べると随分業務時間が短いですね。

 

張り込み

5:00〜5:30頃出港

暗いと作業できないので漁場に着いた時に作業できる時間を狙って出港します。

もっと遅く出てもいいのですが、遅くなると潮流や風が出てくること、暑くなってくることを配慮して

早めに作業を開始して早めに終業できるようにしています。

5:30〜6:00漁場到着・作業開始

作業内容によって所要時間が異なります。

11:00〜12:00作業終了・帰港

12時までかかることは稀ですが、自然相手の仕事なので状況によってはそうなることもあります。帰港したら明日の打ち合わせをして解散です。

 

漁期(通常時)

4:30〜6:00 出港

日の出の時刻に合わせて出港します。繁忙期は早く出港することもあります。

5:00〜6:30 漁場到着・網起こし

およそ15分から30分で漁場に到着します。網起こしは1箇所につき1時間かからないくらいですが、漁によってはかなり時間がかかります。

7:00〜8:30 帰港・魚の選別

漁にもよりますがだいたいこのくらいの時刻に帰港します。魚の選別に要する時間はおおよそ1時間くらいです。

大漁の時はもっと時間がかかります。私が新人の時、全ての水揚げが終わるのに17時までかかったことがありました。

8:00〜11:00 丘仕事

漁が少なく仕事がある場合は丘で仕事をします。終業時刻は仕事内容によりますし、仕事がなければはそのまま終わることもあります。

 

漁期(網入れ替え時)

網を1、2ヶ月入れておくと汚れてくるので入れ替える必要があります。その時期は網頭が判断ます。

4:30〜6:00 出港

通常時と同様ですが、早く出港することもあります。

5:00〜6:30 漁場到着・網起こし

通常時と同じですが、状況によっては、片方だけ網を起こして入れ替え作業に入ることもあります。

6:00〜7:00 帰港・魚の選別と網入れ替え作業の準備に別れて作業

沖に残って網の入れ替えの準備を行うチームと帰港して魚の分別を行うチームに分かれて作業します。

7:00〜8:00 網の入れ替え作業開始

全員揃ったら網の入れ替え作業を行います。3時間ほどで終了しますが状況によってもっとかかることもあります。

10:00〜12:00 作業終了・帰港

作業が終わり次第帰港して解散します。

 

漁具引き上げ

4:30 出港

張り込みと同様に明るくなる時間を狙って出港します。

5:00 漁場到着・作業開始

作業によって所要時間は異なります

10:00〜12:00 作業終了・帰港

作業が終わり次第、帰港し解散します。

 

各期間の1日の流れはこんな感じです。

準備期間以外に休憩が書かれていないのは特定の時間を設けていないからです。

その理由は「自然相手の仕事なのでできる間にささっとやってしまおう」という考えからです。

帰港時や他の船を待つ時間などを使って休憩しています。

あと、昼食の時間も書いてありませんが、基本うちの会社は昼食の時間を設けません。

帰港時にイカや魚を焼いて食べたりはします。

 

休日は?

基本は土曜休み

中央市場が日曜休みなのでその前日が基本休みになります。

祝日の前日が休みになる場合もある

中央市場が祝日が休みの場合はその前日が休みになることがあります。漁に出る以外の仕事がある場合は休みにはなりません。

正月、盆休み

正月休み(12/31〜1/3)、盆休み(8/10〜8/17)があります。

悪天候の場合は自宅待機

天気が悪くて漁に出られない場合は自宅待機という名の休みです。

 

 

 

 

 

これが私の漁師生活です。おそらくうちの会社はかなり楽な方だと思います。

全ての定置がこのような形態を取っているわけではないのであくまで一例として心に留めていただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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